人気ブログランキング | 話題のタグを見る

たまにはブログもいいもんだ

goi51.exblog.jp
ブログトップ
2010年 07月 23日

札幌建築探索

翌日は札幌市内の建築を見学しました。まずはアントニオレーモンド設計の「札幌聖ミカエル教会」です。この教会は1960年に竣工しています。レーモンドの作品でありますが、先日亡くなった地元北海道の建築家上遠野徹さんが大きな役割を果たしたということでした。建物は大きな規模ではありませんが、丸太を使った礼拝堂の仮構は力強く光の入り具合や馴染んだ木の風合いは落ち着いた雰囲気を醸し出していました。牧師さんと話をする機会もありましたが、この教会を大事に使っている様子がよくわかりました。また上遠野さんがこの北海道において大きな尊敬を集めた建築家であることもわかりました。上遠野さんの足跡を辿った書籍も出版されたということで一度目を通したいと思っています。

それから鈴木さんが設計された北海道大学の同窓会館を見ました。残念ながら休館で中に入れませんでしたが、コンクリートと木造を組み合わせた構造はシンプルで力強い造形を創り出していました。大きな木製サッシを使っていますが風化している様子もなく機会があれば使って見たいという気持ちにさせられ、鈴木さんもなかなか腕達者な建築家であることがわかりました。

その後北大キャンパスを散策しましたがその広いことには驚きです。クラーク博士時代の農学校の建物が改修保存されていて、あの時代の大工さんが工夫したものだと思いますがいくつかの装飾的な板の張り方には面白いものがありました。
キャンパス散策の最後に北海道日建設計が担当したという建築学科棟を見ましたが、アクロバット的建築が何故ここに必要なのか、先ほど見たレーモンドの建築の印象がほんのりと残っていただけに大きな違和感を覚えました。

                  札幌聖ミカエル教会
札幌建築探索_c0200643_9181545.jpg

                  札幌農学校の牧舎ー保存修復されています
札幌建築探索_c0200643_14274748.jpg

                  北大建築学科棟。アクロバット的表現はなんの意味?
札幌建築探索_c0200643_919638.jpg


by goi-51 | 2010-07-23 09:22


<< 小樽の街      新月伐採 >>