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2013年 02月 28日

京都会館の取り壊し

前川国男が設計した京都会館が一部改修増築のため大ホールが取り壊されました。戦後まもなく建設されたこのホールは、近代建築の旗手前川国男の代表的作品として有名です。このホールが何故取り壊されなければならなかったのか?どうも京都市は的確な説明を怠っている気がします。築五十年も経つと機能的には現在の要求には合わなくなって来ているのはまちがいありませんが、京都市は国際的なオペラが上演される機能を創るために大改修を施すことにしたということです。何故この場所にその機能が必要なのか?それも地区計画の高さ制限まで変更しての実施だということで大きな疑問が投げかけられています。役所が自らの都合で高さ制限等の緩和が許されるのか?また今までこの地域の景観を守ってきた地区計画の変更が、市民の理解を得た物だったのかどうか?京都会館は多くの市民に愛されてきた建築です。

JIA支部長会議でも話題になりましたが、ものを建てるときには確認申請制度があるのですが、壊すには何も要りません。市民に愛された建物が一部の人の都合で簡単に壊されていくことは、大きな疑問です。

建てると同時に壊すのにも市民の理解を得る確認制度が必要な時代になっていると思います。

by goi-51 | 2013-02-28 14:44
2013年 02月 11日

金沢都市美文化賞

一昨年竣工した宗教法人の施設が今年度の金沢都市美文化賞を受賞しました。コンペで設計者として選ばれ、大きな施設ではありませんが計画から竣工まで5年を要した思い出深い建物です。住宅地の中で里山的な自然を作りたいという建築主の要望があり、駐車場スペースをなくして一見雑然とした庭を造りました。審査講評では「自然ガーデン風のランドスケープで敷地回りを柔らかく囲い、開放的で威圧感を抑えた施設づくりを図るなど、隣接する住宅街区景観との調和に努めている」と述べられていました。街の住宅地に緑深い環境を創り上げたことが評価されたものと思います。

信者の皆さんとも密接な関係を保つことが出来、私自身作り手としてとても満足出来るものでした。このような施設が金沢の伝統ある賞を頂き、信者の皆さんも喜ばれている様子で本当にうれしく思っています。
          

                    神慈秀明会金沢出張所の外観
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by goi-51 | 2013-02-11 09:52
2013年 02月 10日

三養荘

先週JIA支部長会議で伊豆長岡温泉の三養荘を訪れる機会がありました。旧三菱財閥の創始者岩崎弥太郎の長男久彌岩氏の別邸として昭和の初期に建設されたものです。その後新館が建築家村野藤吾の手によって増築されています。昭和63年オープンだということで、村野藤吾の最晩年の作品です。

期待を持って訪問しましたが、今ひとつ感動する場面が少なかったように思います。村野流の研ぎ澄まされた屋根の納まりや屋根の連続性、また建具の繊細さ、あるいは和室の細やかなディテールは流石と思わされましたが、巨大な施設故に例えば廊下を移動するにも、水を使った流水の庭や重なる屋根の風景を見せるところはいいのですが、延々と閉ざされた中廊下の空間を歩くには少々退屈な気分を味わいました。庭は手入れが行き届いており、朝早く散歩は気持ちいいものでしたが、綺麗さは感じたものの、奥深さは感じませんでした。

素晴らしい施設ですが、期待が大きかった分少し拍子抜けといった感じでした。

                  三養荘正面玄関
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                  流水を利用した庭園
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by goi-51 | 2013-02-10 11:52