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2014年 10月 24日

勝山の街並み

里山資本主義でNHKの番組でも取りあげられた銘建工業のCLT工場の視察で岡山県真庭市を訪問する機会がありました。CLTはオーストリアを始めとする欧州で実践されている工法で、今後高層の木造建築を可能ならしめる技術として注目が集まっています。木造の良さは木組みであると常々思っているので、木を全て耐火材料で囲ってしまうのでは木造の意味がありません。耐火性能を確保しながらどういう風に木組みを見せられるかが課題です。日本では取り組まれたばかりなので今後の技術開発に期待するところです。

さて、真庭市は初めて訪れたのですが、木材を主体とする産業で繁栄をしていたころの街並みが勝山町で残されています。旭川沿いに高瀬舟で木材を搬出したというその街並みは、川沿いから見る方が楽しく感じました。生活の一部になって川を中心にした活動が感じられます。金沢の犀川中心部に建築された建物の多くが川に対してそっぽを向いているのと大きな違いです。それは川の生活と無関係な店々がそこに立地したからでしょう。川と一体をなす風景は心に残りました。

                           旭川沿いから見た勝山の街並み
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by goi-51 | 2014-10-24 09:04
2014年 10月 23日

奈良の街

奈良に行く機会があり、ふたつの伝統的建造物地区を廻りました。ひとつは室町時代を起源にもつ橿原市今井町です。約300m×600mの大きな地区で面的に伝統的形態の街並みが残っているのはさすが古都奈良です。地区内を廻ると、もちろん飲食や商売をやっている店はあるものの、そこには住む住民の生活が前面にでていわゆる観光地化していないところが素晴らしいと感じました。この街のアイデンティテーを住民自身が理解し、商売風情を許さない伝統があるように思います。街並みとしては統一的で厳しい形態コードは感じられなく、全体的な調和を図っているところがいいと思いました。

それから奈良市のならまちです。正式にはならまちという町は存在せず、元興寺の旧境内を中心にした一体を指します。江戸時代から明治にかけての古い街並みが現在に残る所として有名ですが、街の中心地近くにあるという立地性から、かなり新しい建築物が混在しています。こういった新しい建築が古い街並みと調和を図っていくことが重要なのですが、残念ながらマンションを主とした新しい建築の質がよくありません。

新旧の混在する場所では建築主や設計者の土地に対する愛情と建築の感性とが問われることと、あらためて思いました。

                                妻入り・平入りが混在する緩いコードで調和する今井町
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                                新旧の建築が混在するならまち
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by goi-51 | 2014-10-23 12:05